リアルな研究体験を

深見理さんの論文「Undergraduate Biology Lab Courses: Comparing the Impact of Traditionally Based “Cookbook” and Authentic Research-Based Courses on Student Lab Experiences (Journal of College Science Teaching, 2012)」あたりに影響を受け、新年度から担当する実習でいろいろと取り入れています。従来型の「決まりきった」作業をこなす「受け身」の実習から脱却し、「仮説の立案」「実験計画の設計」「成果の発表」を含む主体的な研究プロセスを実践してもらおうと試みています。ちょうど先日の富士山実習にてブレインストーミングの方法を体験できたので、生態学の現象を題材にして仮説の立て方を練習してもらいました。

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富士山実習

環境システム学科の新入生とともに、河口湖周辺へ実習に行ってきました。
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露頭の上のアカマツ。溶岩の隙間に根を伸ばして生えています。

 

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青木ヶ原樹海。根が溶岩に遮られて地表に露出しています。

適応の副産物

東北大学の高橋佑磨博士と共同で「表現型多型の進化が副産物として個体群にとっての利益となる」という研究を進めています。応動昆シンポジウムでは「種多様性が群集の安定性と生態系の機能にプラスの影響を与える」という理論・実証研究の紹介がありましたので、私のコメントでは「個体ごとの多様性も上の階層(個体群・群集)に波及しうること」、そして「階層をまたぐ視点が基礎生態学と応用昆虫学に貢献しうること」を主張しました。
石垣島

石垣島

石垣島に調査に行ってきました。
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研究助成

公益財団法人日本科学協会による新年度の研究助成に採択されました。テントウムシと細菌の相互作用について調べる予定です。