兵隊アブラムシ

立正大学経済学部には、”兵隊を持ったアブラムシ”の発見で著名な青木重幸博士が在籍しておられます。この度、環境科学研究所主催の講演会にお招きすることができました。社会性の進化に関するこれまでの研究について語っていただきます。とても楽しみです。

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エボデボ

名古屋大学で開催された第8回Evo-Devo青年の会に参加してきました。正統派の進化発生学のみならず、実験進化・ゲノム・育種といったテーマを包括した「進化の至近要因」に関する研究を聞けて勉強になりました。このような研究集会を企画・運営する方の実行力もすばらしいです。お世話になりました。

談話会

6月17日に立正大学の環境科学研究所談話会にて「種間相互作用とニッチ」と題して講演しました。本学では、地理学に関わる分野(気象・地質・水文など)が伝統的に強いので、非生物的環境と生物の関係についての研究は広く行なわれています。そのため、より複雑で、生態学の醍醐味でもある「生物間相互作用」の重要性について説明しました。

学生研究プロジェクト

文部科学省「大学教育再生加速プログラム」のもと、地球環境科学部内にて「学生研究プロジェクト」がスタートしました。学生がグループとなって、主体的に研究を進めて、発表するまでのプロセスを支援していきます。こういう企画が動機付けになって、研究の楽しさや意義が浸透していけばと思います。

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親と子の好み

下記論文がPopulation Ecologyのオンラインに掲載されました。

Suzuki Noriyuki (2015) Host selection in insects: reproductive interference shapes behavior of ovipositing females. doi:10.1007/s10144-015-0491-4

もっとも重要な主張は、繁殖干渉(より一般には、近縁種間の相互作用)によって、エサに対する好みが産卵する成虫と摂食する幼虫で不一致になる可能性を指摘したことです。

本論文が掲載された特集において、下記の論文からコメントをいただきました。自分では考えていなかった指摘もあり、とても参考になりました。

Ryo Yamaguchi & Yoh Iwasa (2015) Reproductive interference can promote recurrent speciation. doi: 10.1007/s10144-015-0485-2

Rickey D. Cothran (2015) The importance of reproductive interference in ecology and evolution: from organisms to communities. do: 10.1007/s10144-015-0488-z

成虫と幼虫の好みが一致しなくてもよいことは、最近の論文でもよく練られた仮説検証によって示されています。

Friberg, M., Posledovich, D., & Wiklund, C. (2015). Decoupling of female host plant preference and offspring performance in relative specialist and generalist butterflies. Oecologia, 1-12.

「あるエサを食べると別のエサが食べられなくなる(トレードオフ)」や「食べる側と食べられる側の軍拡競走によって食性が狭くなる」といった従来の仮説と矛盾してくるため、興味深い現象といえます。