対照区
コーラなどの炭酸飲料を振っても、「ゆっくり回せば泡がおさまる」という噂があります。たしかにネットで見ると、そのような経験談がたくさん出ています。それっぽいメカニズムの解説もあるので、本当なのかなあと思ったりもします。
しかし、操作実験には対照区(コントロール)が必要です。この場合だと、「ただ置いとくだけで泡がおさまった」という仮説を排除できないからです。ぱっとネットを見た限りでは、対照区を設定した実験が見当たりません。もっと科学リテラシーを!
そこで対照区の重要性を説明するために、実習で「ゆっくり回すと泡がおさまる」仮説を検証してみました。
結果は・・・ちょっぴり意外なものでした。やっぱり、実験してみるものですね。ネガティブコントロールだけでなく、ポジティブコントロールの説明もできて良かったです。ちなみに、少なくとも今回行なった条件では、「ゆっくり回せば泡がおさまる」仮説は棄却されました。
寄主選択の論文
昆虫の寄主選択に関する論文がPopulation Ecology誌に受理されました。
Suzuki Noriyuki (2015) Host selection in insects: reproductive interference shapes behavior of ovipositing females. Population Ecology, in press.
繁殖干渉についての特集に掲載される予定です。
オオヒキガエルの駆除
また調査で石垣島に来ています。両生類の研究をしているH村さんも滞在していたので、石垣島に侵入したオオヒキガエルの駆除の取り組みを見せてもらいました。「動物行動学を応用する」というスタンスながら、基礎的な進化生態学としても興味深い現象を教えていただきました。私の研究対象であるナミテントウも欧米で侵入種として問題となっていますが、オオヒキガエルとの共通点もあることに気付かされ、とても有意義に議論できました。
テントウムシのシーズン
テントウムシの出現に合わせて、調査を始めました。あるメスが自分の種のオスだけでなく他の種のオスとも交尾したとき、自分の種の子どもを正常に産めることがいろいろな動物で知られています。この「同種精子優先」という現象に、これまで見落とされていた行動的要因を組み入れることで、競争排除・ニッチ分割・交尾後の生殖隔離・種分化へのインパクトを再考しようと試みています。

