波照間島
ついでに波照間島にも行ってきました。お目当ての昆虫は見つかりませんでしたが、それがひとつの収穫ということで。

タテスジヒメジンガサハムシ

オオイタビ

ショウキズイセン
石垣島調査
群集中立説
斑紋頻度の論文
クリサキテントウとナミテントウにおける斑紋頻度の地理変異に関する論文が出版されました。
Suzuki Noriyuki and Naoya Osawa (2015) Geographic variation of color polymorphism in two sibling ladybird species, Harmonia yedoensis and H. axyridis (Coleoptera: Coccinellidae). Entomological Science 18, 502-508.
クリサキとナミの斑紋には大きく分けて4つのタイプがあり、遺伝的に決まっています。それぞれのタイプの割合は、同じ地域であってもクリサキとナミで異なっていました。特に、いくつかの個体群では「クリサキでもっとも多いタイプがナミでもっとも少なく、ナミでもっとも多いタイプがクリサキでもっとも少ない」ことが明らかになりました。
味のまずいテントウムシの派手な色は、警告シグナルとして利用されているはずです。したがって、捕食者の学習効果を促進するためには、どの種もひとつの模様に収束すべきでしょう。この理屈は「ミュラー型擬態」の説明として用いられています。
それに逆らって、テントウムシにおいてなぜ種間で斑紋が異なるのか分かっていません。そもそも、種内で警告色の多型が維持されている理由すら説明がついていません。
また、クリサキでは北にいくほど黒いタイプの割合が増えていくのに対し、ナミでは赤いタイプが増えていきます。緯度(温度)に対する反応が種間で異なるのも、不思議な現象です。
パターンを検出したり遺伝様式を調べること自体は難しくありませんが、「なぜ」という疑問に答えるには一筋縄ではいきません。多型が長期的に維持されるためには、少数派が有利となるメカニズムが必須です。この着眼点が解決への糸口となるでしょう。






