Posts by: Noriyuki

土着天敵

科研費課題「二重攻撃を行う捕食者メスグロハナレメイエバエの生物的防除資材としての有効性」(代表・荒川良博士)が採択され、分担研究者として共同研究を始めました。

キチョウの越冬

セミナーを企画しました。

日時:2018年6月1日(金)16:30-18:00
場所:高知大学 物部キャンパス 3-1-11教室
講師:小長谷 達郎 博士(基礎生物学研究所 ポスドク)
演題:チョウの越冬前交尾の進化をめぐって

要旨:
種数も個体数も多い昆虫類は生態系に大きな影響を与えている。個体群動態や発生消長と密接に関係することから、昆虫の繁殖戦略は精力的に研究されてきた。それでも、成虫越冬する昆虫の繁殖戦略には多くの謎が残されている。越冬前交尾の意義がそのひとつである。成虫越冬する昆虫には、春に交尾する種、秋に交尾する種、春にも秋にも交尾する種が存在する。いずれの場合も産卵は春に起こるのが一般的である。精子の貯蔵コストや精子競争を考慮すると、秋に交尾の起こる種では、オスにもメスにも越冬前交尾に特別な意義があると考えられてきた。本発表では、主にキタキチョウの越冬前交尾をめぐる研究を紹介し、昆虫の繁殖戦略について問い直したい。

環境DNA

セミナーを企画しました。

日時:2018年5月21日(月)16:30-18:00
場所:高知大学 物部キャンパス 3-1-11教室
講師:松橋彩衣子 博士(国立環境研究所 特別研究員)
演題:水からわかる水草の分布:環境DNA技術を植物に適用する

要旨:
水辺環境における急速な生態系変化は、世界的に深刻な問題となっている。こうした変化に対応していくためには、生息生物の分布をいかに迅速に把握するかが重要となる。水生生物の分布調査を飛躍的に効率化する手段として、近年注目を集めているのが環境DNA技術である。水からDNAを抽出することで、そこに生息する生物を迅速且つ簡便に推定するこの手法は、様々な生物群に適用され、急速に発展を遂げている。一方で、植物における知見や適用例は未だ乏しい。本発表では、環境DNA技術を沈水植物の分布推定に適用した研究について紹介する。目では確認しづらい沈水植物の調査が、環境DNA技術の導入によってどのように変わっていくのか。技術開発の道のりと、それによって得られた成果についてお話する。また、本技術の導入により、なにをどこまで明らかにできるのか、その有用性、注意点、展望について議論していく。

ラオス、つしま、琵琶湖

セミナーを企画しました。

日時:2018年5月11日(金)16:30-18:00
場所:高知大学 物部キャンパス 3-1-11教室
講師:淺野悟史 博士(滋賀県 琵琶湖環境科学研究センター 研究員)
演題:人間が使うことで維持されてきた環境の“変化”と“再生” ― モンスーンアジアの生態系を考える

要旨:
高度経済成長期を境に日本の農村環境は大きく変わってきた。あらゆる資源が国外から輸入され身近な資源生産の場である里山や里湖は劣化している。生物多様性第2の危機ともいわれる,この「人間が使うことで維持されてきた環境」の変化に対して,対馬の広葉樹林管理や滋賀県の生態調和的農業を事例にどうアクションを起こしていくのかを考えたい。また,私たちは,時間を元に戻すことはできないが,これから「同じ轍」を踏みそうな地域に警鐘を鳴らすことはできる。つい最近まで森林資源や水田漁撈に依存してきたラオスの事例を召喚し,資源利用のグローバル化の中で東南アジアの焼畑農業や森林利用がどう変化してきたのかを知ることで,モンスーンアジアの生態系について考えるきっかけとしたい。